スポーツドリンクと虫歯の関係

暑い日やスポーツをした後に飲むことの多い「スポーツドリンク」。

水分や電解質を補給できるため、熱中症対策などに活用されることも多いですが、実は飲み方によっては虫歯のリスクを高めてしまうことがあります。

今回は、スポーツドリンクと虫歯の関係について、「ステファンカーブ」と一緒にお話しします。

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ステファンカーブとは?

普段、私たちのお口の中は唾液の働きによって、ほぼ中性に保たれています。

しかし、食べ物や糖分を含む飲み物がお口に入ると、歯垢(プラーク)の中にいる細菌が糖をエサにして「酸」を作ります。

すると、お口の中のpHが急激に低下し、酸性に傾きます。

この飲食後のお口の中のpHの変化を表したグラフを「ステファンカーブ」といいます。

歯の表面にあるエナメル質は、一般的にpHが約5.5を下回ると、カルシウムやリンなどの成分が溶け出しやすくなります。

これを**「脱灰(だっかい)」**といいます。

その後、時間がたつと唾液の働きによって酸が中和され、溶け出した成分を歯に戻そうとする**「再石灰化」**が起こります。

私たちのお口の中では、毎日この

「脱灰」と「再石灰化」

が繰り返されています。

スポーツドリンクはなぜ虫歯に注意?

スポーツドリンクには、商品によって違いはありますが、糖分が含まれているものが多くあります。

そのため、飲むたびにお口の中のpHが下がり、歯が溶けやすい状態になります。

特に注意したいのが、

・水やお茶の代わりに一日中飲む

・ペットボトルを何時間もかけて少しずつ飲む

・運動中に何度も少量ずつ飲む

・寝る前や歯みがき後に飲む

といった**「ダラダラ飲み」**です。

一度pHが下がっても、唾液の力で少しずつ元の状態に戻っていきます。

ところが、元に戻る前にまたスポーツドリンクを飲むと、再びpHが下がってしまいます。

これを何度も繰り返すと、歯が酸性の環境にさらされている時間が長くなり、再石灰化が追いつかなくなってしまいます。

つまり虫歯予防では、「どのくらい糖分を摂ったか」だけではなく、「何回口にしたか」もとても大切なのです。

スポーツドリンクを飲むときのポイント

スポーツドリンク自体が悪いわけではありません。

たくさん汗をかいた時や体調不良時など、必要な場面では上手に取り入れましょう。

歯を守るためには、

・普段の水分補給は水やお茶を中心にする

・必要以上にダラダラ飲まない

・飲んだ後は水を飲む、または水で口をすすぐ

・寝る前や歯みがき後はできるだけ控える

ことがポイントです。

虫歯は歯みがきだけではなく、毎日の食事や飲み物の摂り方とも大きく関係しています。

「毎日歯を磨いているのに虫歯になりやすい」という方は、普段の飲み物や飲む回数を見直してみるのもおすすめです。

当院では定期検診やクリーニング、患者様一人ひとりに合わせた虫歯予防についてもお伝えしています。

気になることがございましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。

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