小・中学生の子ども~ライフステージ別むし歯リスクに応じたフッ化物応用ガイド~
この時期に心配なむし歯のリスク
- 生えて間もない永久歯がある
- C(未処置のむし歯)やCO(要観察歯と呼ばれる初期むし歯)がある
- 間飲食(スポーツドリンクを含む)の摂取回数が多い
- 歯列不正がありプラークが沈着しやすい
- 自分だけ歯磨きをしている
- デンタルフロス非使用など、プラークコントロール不十分
- 矯正治療の装置などでプラークが沈着しやすい
リスクを抑えるためのケア
【プロケア】
- 定期健診によるチェック
(例)初期むし歯・むし歯のチェック
歯並びのチェック
プラークの付着状況のチェック
間飲食摂取状況のチェック
歯磨きの行動調査
だ液などのむし歯リスク検査
以上に基づくケア - 患者様との目標設定
- 小窩裂溝へシーラント処置
- 予防的歯列矯正、矯正装置装着箇所などのプラークコントロールの方法を指導
【ホームケア】
- 定期健診結果に基づく取り組み。
- 目標を実行する。
(例)間飲食・ブッラッシングの改善・フロスの使用・具体的なフッ化物の利用など
フッ化物応用のおすすめ方法
- フッ化物歯面塗布
→定期健診毎の塗布をおすすめします。 - 食後のフッ化物配合歯磨剤によるブラッシング
→1,000~1,500ppmFの歯磨き粉をおすすめします。 - 就寝直前に毎日フッ素洗口
→450ppmFのフッ素洗口液をおすすめします。
むし歯のリスク判定
下記のリスク項目について「なし」か「あり」の該当する方に〇をつけ、その数によってむし歯のリスクを判定してみましょう。
さらに、現在の習慣や態度を見直し、各リスク項目について自分で実行可能な目標をたててみましょう。
リスク項目 | なし | あり |
---|---|---|
生えて間もない永久歯 | ||
1日2回以上の間食摂取 | ||
C(むし歯)やCO(要観察歯と呼ばれる初期むし歯) | ||
1日2回以上の発酵性糖質含有飲料の摂取 | ||
歯列不正 | ||
自分だけで歯磨き | ||
デンタルフロスの非使用 | ||
矯正治療の装置など | ||
むし歯リスク判定 |
【むし歯リスク判定】
「あり」が1つ以下→低リスク
「あり」が2~3→中リスク
「あり」が4つ以上→高リスク
次回のブログは
「親の手を離れた青少年から若い大人世代~妊娠期を含む」についてです。
★フッ素の使用基準★
★当院ではチャイルドケアの取り扱いがあります★
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